アロマテラピーとは
アロマテラピーって何?
香りは感覚の中では非常に表現しづらい、抽象的なものですが、この香りを用いた療法がアロマテラピー(芳香療法)です。アロマテラピーには植物から抽出されたエッセンシャルオイル(精油)を使用します。エッセンシャルオイルは植物や果物の花、葉、茎、果実などから採種して蒸留したオイルで、揮発性が高く、液体から気体への変化が早いです。
エッセンシャルオイルを芳香療法として身体に取り入れる場合、主に二通りの方法があります。一つは香りを鼻から吸収して脳に働きかける方法で、アロマポットを使ってエッセンシャルオイルを温めたり、素焼きのポットなどを使って香りを出し吸収します。もう一つは希釈をしてマッサージをするアロママッサージで、皮膚から吸収させ血液やリンパに送り込みます。アロママッサージでは、これも自然な植物から出来たベースオイルを使用します。他に応用として入浴時のバスタブに入れた入浴や、化粧品や香水を作ったり、ミストスプレーを作ったりすることが出来ます。
エッセンシャルオイル
エッセンシャルオイルの製造には大きく分けて3つの方法があります。
・水蒸気蒸留法:原料のハーブをそのままあるいは砕いて容器に入れ、したから水蒸気を吹き込み、その蒸気対を今度は管に集めて冷却をします。すると蒸気は液化します。この時に出来た上澄みのオイルがエッセンシャルオイルです。エッセンシャルオイルは水の比重より軽いので上澄みとして浮きます。その他の液体はわずかではありますが、ハーブの成分を含んでいる液体ですので、化粧水として用?圧搾法:果実な主なハーブはこの方法で抽出されます。
・圧搾法:果実などに使われる方法で、器具で押しつぶして出来た液体を使います。
・溶剤抽出法:花の香気を揮発性溶剤に移し、溶剤を揮発させて取り去ると固形物質が残ります。これを今度はアルコール溶剤で再び溶かして成分を移行させ、再度溶剤を揮発させて残ったものがエッセンシャルオイルとなります。この方法はローズやジャスミンなど、製造しにくい、オイルが出来にくい高価な物に使われます。
この溶剤抽出法で取れたローズのエッセンシャルオイルをローズアブソリュートと分類し、水蒸気蒸留法で取れたオイルはローズオットと分類されています。
エッセンシャルオイルは揮発しやすいオイルであると同時に、酸化しやすいオイルでもあります。通常遮光されたガラス瓶に入っていますが、開封したら柑橘系は6ヵ月以内、他のオイルは1年以内には使い切るようにして下さい。また栓はきちんと硬く締めて保管して下さい。
アロマテラピーの歴史
アロマテラピーのはじまりは、古くは紀元前3世紀頃の古代エジプトで治療のために始められ、古代ギリシャで発展したと言われるとても古い民間療法です。エッセンシャルオイルは医薬品代わりとして、アロマテラピーは医学として発展してきました。当時は今のような精油蒸留法のような技術はありませんでしたが、香りは生活に根付き利用されてきた証明として、古代エジプトの壁画に香油や香炉を神に捧げている人物が描かれています。同じように薬草を使った療法として、インドではアーユルベーダ、中国では漢方薬として利用されてきました。
16世紀初頭にヨーロッパで疫病が流行し、そこでハーブやアロマテラピーが大活躍をし、再び注目されるようになりました。
ヨーロッパではエッセンシャルオイルが生活の中に密着してきました。古代エジプトの時代には、ミイラの防腐剤としてシダーウッドなどが利用されたり、ヨーロッパでトイレのなかった時代には、悪臭や伝染病予防のためにローズマリーなどが利用されたり、体臭を隠すために香水として利用されたりしてきました。
アロマテラピーという言葉は、20世紀初頭にフランスの科学者ルネ・モーリス・ガットフォセが研究中に大やけどを負った時に、ラベンダーオイルの中に直接手を入れたところ、痛みが取れ傷跡も治癒したことから研究を始め、その論文でアロマテラピーという言葉を造り発表しました。
日本には色々な形でアロマテラピーが紹介されてきましたが、大きな機転となったのは1980年頃からアロマテラピーに関する本が出版されてから徐々に浸透してきたと思います。
アロママッサージ
アロママッサージについて
アロママッサージとして利用した場合には、エッセンシャルオイルの持つ効果の他に、マッサージによる効果も得られます。血液やリンパ液の循環が良くなったり、他の人からマッサージを受けた場合はさらに心を沈静化させ身体をリラックスさせてくれます。
皮膚から吸収されたエッセンシャルオイルは、皮膚表面より毛穴、汗腺、皮膚表面の角質層(角質細胞、角質細胞間)を通って、真皮へ浸透し、血液やリンパ腺を通って体内を循環します。そして最終的に腎臓を経て尿や褪せ呼吸によって体内から排泄されます。通常体内に入ったエッセンシャルオイルは4~6時間位で排出されます。
エッセンシャルオイルは油性なので皮膚との相性が良く、また、分子が小さいために深部へ浸透しやすくなっています。
アロママッサージの場合は、エッセンシャルオイルが体内に浸透し循環するだけでなく、香りが鼻からも吸入され脳に働きかけをします。リラックスした環境で行うことをお奨めします。
アロママッサージオイル
アロママッサージを行う場合は、エッセンシャルオイルをベースオイルに希釈して使用します。希釈は1~2%くらいに希釈して使用します。使うエッセンシャルオイルはその時の体の状態や気分に合わせて使用します。またベースオイルも目的に合わせて使用します。
・ホホバオイル:浸透力に優れべと付きにくいオイルです。酸化しにくく、保湿力に富、一般的に多く使われているオイルです。フェイスからボディまでトータル的にお使い頂けます。
・スイートアーモンドオイル:ビタミンやミネラル、オレイン酸を豊富に含んだオイルで、お肌を保護し柔軟にしてくれます。主にボディ用として使われるオイルです。
・マカデミアナッツオイル:オレイン酸が主成分で酸化しにくく、組成が人の皮脂に近いため、浸透力に優れ、お肌を柔軟にしてくれるオイルです。主にフェイス用として使われるオイルです。
・小麦胚芽オイル:ビタミンEが多く含まれており、酸化しにくいオイルです。肌の老化に働きかけたり、血液の循環を促進してくれるオイルです。他のベースオイルに10%程混ぜて酸化防止剤としても使われます。
・月見草オイル:ホルモンの分泌を調節し、消炎作用や抗アレルギー作用のあるオイルです。γリノレン酸を多く含んだオイルです。
・ココナッツオイル:使用感がとても軽く、お肌に潤いを与えてくれて、乾燥を防いでくれるオイルです。ヘアケア用としてもお使い頂けます。また、お肌を焼くサンオイルとしても使います。
・ローズヒップオイル:細胞の新陳代謝を即し、皮膚を保護したり、損傷を回復してくれる働きのあるオイルです。シミやシワが気になる方にお奨めです。リノール酸やリノレン酸を多く含んでいます。
・アプリコットカーネルオイル:ミネラルやビタミンが豊富で、お肌への浸透力に優れ、潤いを与えてくれます。主にフェイス用として使われるオイルです。
・カレンデュラオイル:浸透力に優れべと付きにくいオイルです。酸化しにくく、保湿力があり、傷ついた皮膚や粘膜を修復してくれます。フェイスからボディまでトータル的にお使い頂けます。
・セントジョーンズワートオイル:鎮痛作用や利尿作用のあるオイルで、神経痛やリューマチ打撲などの痛みや火傷をしたお肌などに使われます。
・グレープシードオイル:酸化しにくく、使用感がサッパリしたオイルです。肌への刺激が好きなく、敏感肌や脂性肌にお奨めのオイルですリノール酸やビタミンEが主成分です。
・アボガドオイル:角質への浸透性に優れ、ビタミンやミネラルを豊富に含む栄養価の高いオイルです。疲労したお肌を回復し、潤いを与えてくれます。主にフェイス用として使われています。
漢方薬とは
漢方薬の理論
漢方医学は、インド医学と同じように宇宙哲学の理論から、人間の永遠の欲望である不老長寿によって発展を遂げた、世界有数の人間全体の医学です。
漢方医学は、中国5千年とも言われる歴史の中で、体験的、現実主義的な思想によって営まれた、世界最古の臨床医学です。しかも、西洋医学にはない「未病療法」分野では、現代でも東西随一の療法として注目を浴び続けています。
例えば、体質的に考えられる病気を未然に防いだり、検査では異常がないのに不調を感じることがあるなどの症状に対応したり、体質を改善するなどです。検査をして病名をはっきりさせてから治療にあたる西洋医学とは異なります。
漢方薬の特徴
漢方薬の特徴は、植物療法だけでなく、自然界に存在するすべての自然物を対象に利用しています。
自然界に存在する物には、化学分析では解明できない、微妙な成分や化学反応、毒消し作用などがあり、それを意識的に組み合わせて、不思議な能力として引き出し、人体に対する微妙な影響を観察しながら、伝承的に体系化してきました。
漢方薬の中で使われている藥は、生薬と呼ばれ、“人体の中に入って、生き物のように働く薬”と言う意味を持っています。当然の事ながら化学物質の物は一切使用せず、自然界の産物だけを利用します。
漢方薬と体質
人間の身体には、生まれ持った先天的体質と、生活や環境の変化による後天的な体質とがあります。漢方薬はこの二つの体質をふまえ、自然界の物を利用しながら治癒あるいは矯正するシステムです。
治療対象は個人であり、他の人が同じ症状を訴えていても、必ずしも療法や処方などが同じになるとは限らず、その人その人に合わせたパーソナルな対応が必要となります。自分がある漢方薬を飲んで調子がいいと言って、同じ様な症状の人に同じ漢方薬をすすめて飲ましたとしても、その人が必ずしも良くなるとはいえず、変わらないまたは逆に悪化してしまうことなどもあります。
身体全体から診断を行うので、同じ症状でも処方される薬が違う(同病異治)、違う症状でも処方が同じ(異病同治)ということが、当たり前のように行われます。
体質を見極めるには
診断し漢方薬を選択する上で、その人の体質を見極めることが大切になります。その見極めに対していくつかの概念によって行われます。虚実(体力や病気に対する抵抗力)、陰陽(病気の現れ方や新陳代謝の状態)、気血水(気のめぐり、血液循環、水分代謝)、五行論(現象における相互関係をや調和を説明する物)などによって行われています。これらのことから体質を判断し、そのことを漢方では“証”といいます。
名称の意味
漢方薬には名前の最後に・・・湯、・・・散、・・・丸、・・・膏の文字がつけられています。これは、漢方薬を伝承的に使用してきた本来の使用方法を示したものです。
・・・湯
漢方薬の名称の中で一番使われているものですが、古来生薬を土鍋に入れて煮出して服用していたものでした。
・・・散
古来生薬を粉末にしてそのまま服用してきたものでした。
・・・丸
古来生薬を粉末にしたものを、蜂蜜や水を加えてよく練り込み、必要に応じて一定の大きさにちぎったものを服用してきたものでした。これは携帯や貯蔵に便利で、外でも簡単に服用できる特徴があったのと同時に、薬効の持続性が長く、一般に慢性病や虚弱体質疾患に用いられてきました。
・・・膏
治療と製造方法によって内服用と外用とに分かれ、内服用は生薬を繰り返し煎じたものに、補助剤(蜂蜜、黒砂糖など)を加えたものを服用していました。外用は、生薬を粉末にして、食用油、蜂蜜などを加え、患部に貼付していました。
また、名前とは別に服用方法として、・・・丹、・・・酒などがあります。
・・・丹
水銀や硫黄などを含む鉱物類を熱昇華させて出来た化合物で、作用が強く、丸薬よりも小さくして服用していました。
・・・酒
薬用酒としてきたことです。
漢方における体質とは
体質を見極めるには
漢方薬を診断する上で、まずその人の体質をきちんと知り、“証”を決定します。
漢方では体質のことを証と呼びます。人それぞれに証が違うので、同じ症状で同じ漢方薬を飲んでも効く人、効かない人、逆に悪化する人が出てきてしまう場合もあります。
漢方薬を処方する上で、その人の証を知ることがとても重要になり、証を知る上でお互いによく話し、カウンセリングをする必要が出てきます。
証は次の事柄から決定していきます。
虚実(体力や病気に対する抵抗力)
虚実という考え方は、中国や日本で古代漢方の教科書として用いられる「傷寒論」という本の中に、出てくる考え方です。
そして虚実は処方を考える上でとても大切な考え方です。体力の質的な程度を表し、病気が流れていく時点での体力の充実度の状態を示します。その人の体力、体質、自覚症状や外見からわかる症状を組み合わせてみていきます。
簡単に言うと、体力の充実した状態を「実証」、低下している状態を「虚証」、その間を「中間証」といいます。ただし、体力といっても質的なことを示しているのであって、実証だから健康、虚証だから病気というわけではありません。それぞれの体質を指す表現です。
次のような人が実証です。
体格がしっかりしている、筋肉質、赤ら顔、声が大きい、病気をしにくい、便秘をしやすい・便秘体質、疲れにくい
次のような人が虚証です。
華奢である、水太り、顔色が白い・青白い、声が小さい、病気をしやすい、下痢になりやすい・下痢体質、疲れやすい
以上のことを総合的に判断し、実証、虚証または中間証を判断していきます。
この証は変化しますので、一回判定したからずっと同じ証だということではありません。病態や生活の仕方によって変化するので、それに適合する処方も変わります。ですから必ずカウンセリングを受ける必要があるんです。
陰陽(病気の現れ方や新陳代謝の状態)
陰陽という考え方は、中国の古代哲学思想から生まれたものです。大自然の根元はすべて大極にあり、その大極から「陰」と「陽」の二つの気が生まれ、その二つの気は大極によって統一されるという思想です。
この大極にはに存在する気は陰と陽しか存在しないのではなく、どちらにも属さない「中庸」という存在があり、その中庸が陰と陽の最もバランスのとれた状態であるとして、理想の状態を示します。
また、この陰と陽は明確に分かれているのではなく、常に陰と陽が交差している状態にあります。
例えば昼と夜の関係でをたとえると、昼は陽で、夜は陰になります。健康時は陽ですが、病中は陰になります。病中でも病気と闘っているときは陽ですが、病気に負けているときは陰です。熱は陽ですが、冷えは陰です。
このように陰と陽を使って、その病気の現れ方や進行状況、度合いを確かめながら処方を考えていきます。
気血水(気のめぐり、血液循環、水分代謝)
気血水とは、「気」、「血」、「水」の3つの概念から成り立っています。
気
作用、働き、能力を示し、生命エネルギーのような意味合いを持ちます。形がなくて働きだけがあるものです。気が停滞しますと神経症状が出ます。しかも血や水の働きを促進するのも気ですから、気の停滞は血、水の働きを阻害して全身症状を出します。
血
血秋・体液を指し、血の働きの変調を血毒、オケツなどといいます。例えば、婦人病、循環器傷害、更年期障害、血行不良、のぼせや肩こりなどはここに属します。
水
血の中に含まれる体液と体内の水分のことを指します。水の働きの変調を水毒ともいいます。例えばむくみ、めまい、耳鳴り、分泌と排泄の異常、冷え性などがここに属します。
漢方薬の服用方法
漢方薬の種類
現在漢方薬といわれている物は、生薬をそのまま煮出す煎じ薬、生薬から抽出したエキス剤(粉、顆粒)、錠剤などが主流で販売されています。
みみずくの藥局ではエキス剤を使って処方しています。(本店は煎じ薬も取り扱っています。)
いずれも湿気を嫌いますので、飲み忘れのないように努め、保存は缶に移して乾燥剤を入れたり冷暗所、冷蔵庫などで保管して下さい。特に煎じ薬は虫がついたりする可能性もありますので、長期で保存する場合は、時々風を通したり、物によっては、日干しをしたりして下さい。
煎じ薬の煎じ方
漢方薬を煎じるときに使う容器は、土瓶や土鍋、もしくはホウロウ製やアルミの鍋を使用して下さい。ヤカンでも構いません。鉄瓶は避けて下さい。
物によっては若干変わりますが、一回分と指定された容量の漢方薬を容器に入れ、水を800cc位入れます。ふたを開けたまま強火で火にかけ、沸騰したら弱火にして下さい。だいたい水の量が半分くらいになるまで煮詰めて下さい。
早く煎じたいからといって、最初からお湯を注いだり、強火のままにしたりしないで下さい。生薬の成分がうまく抽出できないおそれがあります。
火から下ろしたら、すぐに煎じた汁を漉して別の容器に入れて下さい。煎じ用の紙のパックにあらかじめ入っているようであれば煎じる手間が省けます。また、ガーゼで作った袋に入れて煮出してもいいと思いますが、そのときのガーゼの袋の大きさは、ゆったりめに作って下さい。
漢方薬は一度に作り置きをしないで、毎日その日の分だけを煎じて飲みきった方が効果的です。残ってしまったり、作り置きをする場合は、必ず冷蔵庫に入れて保存して下さい。そうして一回に飲む分だけを小鍋に移し、火にかけて温めてから服用して下さい。
エキス剤や錠剤は、煎じる必要がありません。特にエキス剤の場合は、湯飲みに入れてお湯に溶かせば、煎じた液と同じようになるとお考え下さい。
効果的な服用方法
処方された漢方薬は、通常一日量を2回~3回に分けて服用します。
面倒くさいからと一日量をまとめて服用してしまうと、中には中毒症状を起こしてしまう薬もあります。また、飲み忘れたからといって、次に服用するときにまとめて服用するなどといったこともしないで下さい。
基本的には空腹時に温かいものを服用します。空腹時にも食前(食事の30分前)と食間(食後2時間後、食事と食事の時間の中間)とがあります。
漢方薬は医食同源という言葉があるように、食べ物が発展して出来たものなので、食後に服用すると食事で食べたものとの相互作用で効果に障害が生じることがあるものがあります。ですので、食後や食直前に服用しないように注意して下さい。ただし、中には食後に服用する物もありますし、空腹時に服用すると気持ち悪くなったり胃もたれを起こすような人は食後に服用しても構いません。
温かいものを服用するということは、エキス剤や錠剤であれば白湯で服用、煎じ薬であれば温かいものを服用ということです。より体内への吸収を高めるためです。
西洋薬や他の漢方薬との飲み合わせ
西洋薬(薬局で販売されている風邪薬や胃薬、または病院で処方される薬などの漢方製剤でないもの)は通常、多くのものが食後に服用となっていますので、空腹時に服用する漢方薬との相互作用が防ぎやすくなります。
漢方薬(薬局や病院などで処方されたもの)や漢方製剤の薬とは、同じ服用になりますので、必ず購入する際に申し出て下さい。また、よくわからないときは専門のところに問い合わせをして下さい。
いずれの場合にしても、身体と薬との関係はちょっと間違えば大変危険な事故を起こす可能性もありますので、飲みあわせが生じるときは、よく専門のところと相談してから服用するようにして下さい。
肥満って何?
肥満って何?
最近ダイエットをされる方が大変増えています。体重が多い、体重が増えたという人から、スタイルを維持したい、薄着をするので始めたいなど、理由は人によって様々です。ただ敏感になりすぎて、ダイエットの必要のない人まで無理にダイエットをし、過剰なダイエットをして体をこわしてしまう人も少なくありません。本当にダイエットが必要な人は、肥満の人達です。
西洋医学で言う肥満は、体重が多いと言うことが肥満ではありません。身体に脂肪が蓄積された状態を肥満といい、体重に対してどのくらいの脂肪(体脂肪)があるかが問題となります。体重に対する体脂肪の割合を体脂肪率といいます。体重が多くてもその大部分が筋肉で、体脂肪の割合が多ければ肥満ではありません。従ってただ単に体重が多いから肥満と言うことではなく、痩せていても身体の中に脂肪が多く蓄積されていれば、その人は隠れ肥満ということになり、ダイエットの必要性が出てきます。
どうして太るの?
一つは最近の欧米化の食生活が要因に上げられます。昔の日本人は、高カロリーの食事や肉類、脂肪分をほとんど取ることがなく、今の栄養学的に見て理想の食生活を送っていました。それが明治以降急激に食生活が変わり、摂取したカロリーを代謝出来ずに身体に脂肪として蓄積されてしまいます。この体内に蓄積された脂肪が体脂肪です。代謝出来ない要因としては、運動不足に夜エネルギー放出の低下、基礎代謝量の低下、自律神経の不調和やホルモンバランスの乱れによって起こるものなどがあります。他に太る原因としては水分代謝が悪くて起こるもの、ストレスが原因となり起こるもの、血の巡りが原因で起こるもの、など色々な原因が考えられます。
それから体脂肪は脂肪細胞という細胞に蓄積されます。この体脂肪の倉庫となる脂肪細胞は、障害のうちに3回増殖をします。1回目が胎児末期の3ヶ月、2回目が生後1年のミルクを飲んでいる時期、そして3回目が思春期です。これらの時期に食べ過ぎたり、カロリーを過剰に摂取したりしすぎると、脂肪細胞の数が増えてしまい、脂肪をため込むスペースを作ってしまいます。その期間の過ごし方、特に1つ目、2つ目は胎児や赤ちゃんですので、親の管理が大切になります。
体脂肪って何?
一見身体にとって良くないモノと思われがちな体脂肪は、体の中に過剰にあると生活習慣病を引き起こしやすくなり、高血圧、心臓病、糖尿病、高脂血症、痛風、動脈硬化の原因になったりします。しかし、正常な量の体脂肪は、体温の保持や内臓の正しい位置の確保、餓鬼時のエネルギー源になるとか、外部からの衝撃に対しクッションの役割をするなどの、身体にとって大切な役目を持っています。ですので、ただ単に体脂肪を減らせばよいと言うものではなく、無理に減らしすぎてしまうと、逆に身体に悪影響を与えてしまいます。
体脂肪には皮下脂肪、内臓脂肪、血中脂肪があります。皮下脂肪は皮膚の内側につく脂肪で、エネルギーを溜めたり体温を保つ役割を持ちます。一般に体の構造上、男性より女性の方が皮下脂肪が多めについています。体内に溜まりにくい脂肪ですが、分解されにくくなかなか減らすことが難しい脂肪です。内臓脂肪は、内臓の廻りにつく体脂肪で、溜まりやすい脂肪ですが、分解もしやすい脂肪です。この脂肪は血液の中に溶けやすく、血中脂肪になりやすいです。血中脂肪は血液の中に溶けている脂肪で、生活習慣病の原因になりやすくなります。
肥満判定基準
BMI・体脂肪率から見た肥満度
女性の方は体重を気にされる方が多いですが、あなたの体重が本当に肥満なのかどうかご存じですか?ここではBMIによる判定基準と体脂肪率による肥満度の判定数値を表示しました。比較してみて下さい。
体重(kg)/{身長(m)*身長(m)}
例 身長170cm 体重 70kg 70/(1.7*1.7)=24.22 正常値
<18.5 | 低体重 |
18.5≦~<25.0 | 正常 |
25.0≦~<30.0 | 肥満(1度) |
30.0≦~<35.0 | 肥満(2度) |
35.0≦~<40.0 | 肥満(3度) |
40.0≦ | 肥満(4度) |
身長(m)*身長(m)*22
例 身長170cm 1.7*1.7*22=63.58kgが標準体重
・体脂肪率
やや肥満 | 肥満 | |||
---|---|---|---|---|
男性 | 女性 | 男性 | 女性 | |
19~24才 | 08.9~23.3% | 24.9~29.6% | 23.4%~ | 29.7%~ |
25~29才 | 20.2~24.1% | 25.5~29.8% | 24.2%~ | 29.9%~ |
30~34才 | 21.4~24.1% | 26.4~30.5% | 25.3%~ | 30.6%~ |
35~39才 | 22.6~26.0% | 27.8~31.5% | 26.1%~ | 31.6%~ |
40~44才 | 23.6~26.8% | 29.3~32.7% | 26.9%~ | 32.8%~ |
45~49才 | 24.4~27.6% | 30.9~34.1% | 27.7%~ | 34.2%~ |
50~59才 | 25.6~28.6% | 33.1~36.2% | 28.7%~ | 36.3%~ |
60才~ | 26.7~29.8% | 34.3~38.0% | 29.9%~ | 38.1%~ |
基礎代謝量
基礎代謝量について
最近ダイエットの話題の中で、基礎代謝量という言葉を良く耳にしませんか?ではその基礎代謝量についてご存じでしょうか?
私たちの身体は、運動をしている時だけでなく、食事をしている時、歩いている時にもエネルギーは消費されています。さらには寝ている時や安静にしている状態、例えば呼吸をしている状態、脈を打っている状態、筋肉が維持されている状態また体温維持や臓器活動の時など、身体の生命が維持されている全ての時にもエネルギーは消費されています。この生命を維持し人間が生きていくために必要とされる、最低限必要なエネルギー量の事を基礎代謝量といいます。基礎代謝量が多いと言うことは、摂取したエネルギーを身体に溜めずに、スムーズに消費出来ると言うことです。
エネルギー代謝量は、この基礎代謝量の他に活動代謝量(人間は必ず何らかの活動をしており、基礎代謝量の○倍という数値で表示されます。安静にしていることも活動の一つです。)と特異動的作用-DIT-(食事を取るだけで熱が発生しエネルギーが消費されます。平均として総摂取エネルギーの10%とされています。)の3つに分けられ、この3つを合わせた合計が栄養所要量です。特異動的作用では、同じカロリーでもタンパク質は熱として発散される割合が高く、糖質や脂質はその割合が低いため、タンパク質の比率を上げることで、実際に身体に吸収されるエネルギー量を減らす事が出来るとしています。
基礎代謝量は人によって異なるの?
基礎代謝量は、人種、性別、年齢、体格、生活状況、体表面積、平均体温などによって異なり、食事や運動などの日常行動によっても異なってきます。
一般に女性は男性よりも基礎代謝量が低いので、女性の方が少ないエネルギーで生命を維持することが出来ようになっています。また妊婦では妊娠後期に基礎代謝量が20%位上がります。体温が1度上昇すると、基礎代謝量は約12%増加します。
また、脂肪と筋肉では、筋肉の方が脂肪よりも消費されるエネルギーが多いので、脂肪の少ない人の方が、基礎代謝量の割合が大きくなります。
基礎代謝量は年齢と共に減少します。また体重が落ちれば体表面積も少なくなり、基礎代謝量は減少します。この様に基礎代謝量が減少すれば、代謝するエネルギーが減るので、摂取カロリーも調整しなければ、カロリー摂取過多になってしまいます。
平均的な基礎代謝量
(厚生労働省 日本人の栄養所要量より抜粋)
年齢 | 性別 | 基礎代謝量(kcal/日) | エネルギー消費量(kcal/日) |
---|---|---|---|
20歳代 | 男 | 1,533 | 2,550 |
女 | 1,209 | 2,000 | |
30歳代 | 男 | 1,499 | 2,500 |
女 | 1,188 | 2,000 | |
40歳代 | 男 | 1,447 | 2,400 |
女 | 1,162 | 1,950 | |
50歳代 | 男 | 1,364 | 2,250 |
女 | 1,122 | 1,850 |
ノロウイルスについて
ノロウイルスとは
ノロウイルス(Norovirus)は、非細菌性急性胃腸炎を引き起こすウイルスの一種。毎年11月頃から翌年の4月にかけて、ノロウイルスの感染を原因とするウイルス性のおう吐・下痢症が流行します。特に保育園(所)、幼稚園、小学校などの子ども達が集団生活を送っている施設では、内部でヒトからヒトに感染し、爆発的に流行することがあります。ノロウイルス感染症は、牡蠣(かき)などの2枚貝の生食による食中毒が有名ですが、保育園(所)、幼稚園、小学校などで発生した集団感染の大半は、誰かがまずノロウイルスに感染し、施設内でヒトからヒトへ感染して拡がっていくというものでした。このヒトからヒトへの感染力はきわめて強力です。
症状
漢主な症状ははき気、おう吐及び下痢です。通常は便に血液は混じりません。あまり高い熱とならないことが多いです。小児ではおう吐が多く、おう吐・下痢は一日数回からひどい時には10回以上の時もあります。感染してから発病するまでの「潜伏期間(せんぷくきかん)」は短くて数時間~数日(平均1~2日)であり、症状の持続する期間も数時間~数日(平均1~2日)と短期間です。元々他の病気があったり、大きく体力が低下している等がなければ、重症になって長い間入院しないといけないということはまずありませんが、ごくまれにおう吐した物を喉に詰めて窒息(ちっそく)することがありますので注意してください。
治療
特効薬はありません。症状の持続する期間は短いですから、その間に脱水にならないように、できる限り水分の補給をすること(場合によっては病院で点滴をしてもらって)が一番大切です。抗生物質は効果がありませんし、下痢の期間を遷延させることがあるので、ノロウイルス感染症に対しては通常は使用しません。その他は吐き気止めや整腸剤などの薬を使用する対症療法が一般的です。下痢が長びく場合には下痢止めの薬を投与することもありますが、最初から用いるべきではありません。
予防
ノロウイルスにはワクチンもなく、その感染を防ぐことは簡単ではありません。そして特に子ども達や高齢者には簡単に感染して発病します。最も重要で、効果的な予防方法は「流水・石けんによる手洗い」ですが、他にも様々な注意すべきことがあります。以下に、一般的な予防方法をあげてみました。しかし、今後も日本国内ではノロウイルス感染症の流行は続くでしょうし、子ども達は何度もその洗礼を浴びていくことでしょう。流行期には感染の機会はいたるところにありますし、また症状を持ったまま保育園、幼稚園、学校などに登園(登校)させることによって、その子どもが感染源となって周囲の子ども達に感染が広がっていき、それがまた各家庭に広がり、地域内で広かっていく事は理解しておいてください。
対処
学校、職場、施設内でノロウイルス感染によるおう吐・下痢症が発生しても、その最初の発端は家庭内での感染による場合が多いです。特に子どもや高齢者は健康な成人よりもずっとノロウイルスに感染し、発病しやすいですから、家庭内での注意が大切です。
最も重要な予防方法は手洗いです。帰宅時、食事前には、家族の方々全員が流水・石けんによる手洗いを行うようにしてください。
特にノロウイルスに感受性が高い子どもが生牡蠣(なまがき)を食べさせることは控えましょう。
・貝類(牡蠣を含めて)は充分に加熱(85℃以上)して食べてください。貝類の調理に使用した包丁やまな板は熱湯に1分以上浸して消毒しましょう。
・調理や配膳は、充分に流水・石けんで手を洗ってからおこなってください。
・衣服や物品、おう吐物を洗い流した場所の消毒は次亜塩素酸系消毒剤(濃度は200ppm以上、家庭用漂白剤の場合は約200倍程度に薄めて)を使用してください。
※次亜塩素酸系消毒剤を使って、手指等の体の消毒をすることは絶対にやめてください。
おう吐物や下痢便の処理をする前に、まず処理にあたる人以外の方を遠ざけてください。処理の際に吸い込むと感染してしまうおそれのある飛沫(ひまつ)が発生します。少なくとも他の人は3mは遠ざかってください。また、放っておくと感染が広がりますので、早く処理する必要があります。以下、処理の手順についての方法を記しておきます。
マスク・手袋(この場合の手袋は清潔である必要はなく、丈夫であることが 必要です)をしっかりと着用し(処理をする方の防御のためです)、雑巾・タオル等で吐物・下痢便をしっかりとふき取ってください。ふき取った雑巾・タオルはビニール袋に入れて密封し、捨てることをお勧めします。ふき取りの際に飛沫(ひまつ)が発生しますので、無防備な方々は絶対に近づけないでください。その後うすめた塩素系消毒剤(200 ppm以上:家庭用漂白剤では200倍程度)でおう吐物や下痢便のあった場所を中心に広めに消毒してください。
汚れた衣類など:おう吐物や下痢便などで汚れた衣類は大きな感染源です。そのまま洗濯機で他の衣類と一緒に洗うと、洗濯槽内にノロウイルスが付着するだけではなく、他の衣類にもウイルスが付着してしまいます。おう吐物や下痢便で汚れた衣類は、マスクと手袋をした上でバケツやたらいなどでまず水洗いし、更に塩素系消毒剤(200ppm以上)で消毒することをお勧めします。いきなり洗濯機で洗うと、洗濯機がノロウイルスで汚染され、他の衣類にもウイルスが付着します。もちろん、水洗いした箇所も塩素系消毒剤で消毒してください。
*ノロウイルスに関する情報を、今回国立感染研究所感染症情報センターホームページより抜粋致しました。あくまで情報として掲載致しておりますので、この件に関する質問やお問い合わせは一切お断り致します。ご了承下さい。
アミノ酸とは
タンパク質とアミノ酸
人間の身体は約60%の水分、約20%のタンパク質、約15%の脂質とそして残りの約5%の糖質や他の成分で構成されています。
その中のタンパク質は心臓、脳、内臓、神経伝達組織、筋肉、ホルモンや血液の流れにいたるまで生命活動に欠かすことの出来ないものです。そのタンパク質を構成してるのはアミノ酸です。タンパク質はアミノ酸同士が鎖のようにつながって出来たもので、非常に大きな働きをしています。アミノ酸はDNAの遺伝子情報を元に結合され、生命体の設計図としての役割があります。
アミノ酸の種類
自然界におけるタンパク質の種類は、約500種類あると言われ、その内人間の体内で構成されるアミノ酸は20種類で、様々な組み合わせで、約10万種類物タンパク質を形成しています。どれも必要なものです。
タンパク質を作っている20種類のアミノ酸の内、9種類は人間の体の中で合成することが出来ません。その為食べ物などから摂取する必要があります。その9種類のアミノ酸を必須アミノ酸といいます。
アミノ酸スコア
人間の体内に取り入れる理想の必須アミノ酸のバランスの最高値を100として、食品別にタンパク質の栄養価を数値化したものをいいます。必須アミノ酸は体内では合成出来ないので、食品から摂取する必要があります。肉や魚、乳製品などの動物性タンパク質の多くは、アミノ酸スコアが100となるものが多く、良質のタンパク質とされます。
必須アミノ酸を多く含む食べ物の一例
・アミノ酸スコア100のものの例
牛乳(バランスよく含んでいる)、卵、牛肉(サーロイン)、鶏肉(モモ、胸、挽肉)、レバー、ヨーグルト(無糖)、アジ、イワシ、サバ、サケ、サンマ、カツオ、マグロなどです。
・その他の例
ソバ(リジンを多く含んでいる)、チーズ(メチオニンを多く含んでいる)、シジミ(メチオニン、シスチンを多く含んでいる)、キャベツ(リジンやトリプトファンを多く含んでいる)、シイタケ(アラニン、ロイシンを多く含んでいる)
アミノ酸について
アミノ酸の役割と働き
・必須アミノ酸
ロイシン:筋タンパクの分解抑制と合成したり、肝機能を高め血糖値を調節する作用があり、体内のタンパク質を増やしたり、運動の時のエネルギー源となります。(分岐鎖アミノ酸)疲労回復、体力増強、免疫力向上などの働きがあります。
イソロイシン:筋肉や肝臓に働きかけて筋肉で代謝され、神経機能をサポートする作用があり、体内のタンパク質を増やしたり、運動の時のエネルギー源となります。(分岐鎖アミノ酸)疲労回復、体力増強、免疫力向上、脳を健康にするなどの働きがあります。
スレオニン:腸の働きを高めて新陳代謝を促したり、肝脂肪を防ぐ作用や、酵素の活性部位などを形成したりします。コラーゲンの材料にもなります。美容、新陳代謝、肝機能促進などの働きがあります。
トリプトファン:ビタミンB群の機能をサポートし、成長ホルモンの分泌を促したり、神経伝達物質セロトニンの原料になるなど、有能な多種のアミン(アミノ基 神経伝達物質として働き、脳の機能を調節する)を形成します。不眠改善、美容、脳を健康にする、疲労回復などの働きがあります。
バリン:筋肉や肝臓に働きかけて、体内のタンパク質を増やしたり、運動の時のエネルギー源となります。(分岐鎖アミノ酸)疲労回復、体力増強、免疫力向上などの働きがあります。
ヒスチジン:組織の成長と修復に重要な作用を持ち、ストレスを軽減したり、白血球や赤血球の形成を促進し、ヒスタミン(体内である物質を作って防ごうとする防御機能)を形成します。貧血改善、免疫力向上、冷え症改善、ダイエットなどの働きがあります。
フェニルアラニン:気分の落ち込みや記憶力に関係し、神経伝達物質を生成する作用や、食欲の抑制などの作用があります。有能な多種のアミン(アミノ基 神経伝達物質として働き、脳の機能を調節する)を形成します。脳を健康にしたり、記憶力向上、精神を高揚させたりする働きがあります。
メチオニン:脂肪の代謝に関与し、血中のコレステロール値を下げたり、活性酸素を取り除く作用や、体内で様々な物質を作るのに用いられます。美容、脂肪燃焼、コレステロール上昇抑制などの働きがあります。
リジン:不足すると脂肪燃焼低下、慢性疲労、貧血などを招いたりします。カルシュームの吸収を高める役割があり、成長に不可欠で、体内の窒素バランスを保つ作用があります。ウイルスを抑制したり、ダイエット、美容、筋力増強などの働きがあります。
・非必須アミノ酸
アスパラギン:新陳代謝を活発にし、体力を高め、加水分解されてアスパラギン酸となります。TCA回路と呼ばれるエネルギー生産に関わる作用があります。疲労回復、免疫力向上、美容などの働きがあります。
アスパラギン酸:体内の窒素代謝やエネルギー代謝を即し体内の老廃物の処理、疲労回復、肝機能促進などの作用があり、即効性のエネルギー源です。疲労回復、美容、利尿作用、肝機能促進などの働きがあります。
アラニン:アルコール代謝を促進し肝機能を保護したり、肌の潤ったり、インスリンの分泌を促すなどの作用があり、肝臓のエネルギー源です。脂肪燃焼やアルコール代謝促進の働きがあります。
アルギニン:血管を拡張させて血流をよくしたりする作用があり、不足するとシワや筋肉の低下を招きます。血管などの機能を正常に保つ作用があります。筋力増強、免疫力向上、脳を健康にしたり、ダイエットなどの働きがあります。
グリシン:人間の肌に存在するアミノ酸の約1/3を占めていて、保湿作用や酸化防止作用があります。血中のコレステロール濃度の上昇を抑制したりする作用もあります。血色素成分のポルフィリンを形成する働きがあります。美容や高血圧に働きます。
グルタミン:最も多く観られるアミノ酸で、消化管の粘膜細胞を増殖させる作用があり、胃の粘膜を保護して潰瘍を治癒する作用があります。胃腸や筋肉などの機能を正常に保つ働きや、疲労回復、筋力増強、体力増強、免疫力向上などの働きもあります。
グルタミン酸:脳の代謝を促進して精神を安定させたり、知識を高めたりする作用があります。即効性のエネルギー源です。潰瘍の治癒、脳を健康にしたり、疲労回復や二日酔い防止などの働きがあります。
シスチン:活性酸素の解毒作用や、細胞の酸化を防いで組織や粘膜を保護する作用があります。傷の治癒の促進、皮膚に含まれるメラニン色素を抑える働きや美容や免疫力向上の働きがあります。
セリン:皮膚の潤いを保ったり、肌の老化を防止したり、サラサラした健康な髪を保つ作用があります。また、脳の代謝を促進し、記憶力や神経系の機能をサポートし、精神安定に作用します。記憶や神経系の機能を助けたり、疲労回復、美容、免疫力向上、脳を健康にする働きがあります。
チロシン:血中のコレステロール上昇を抑制したり、肌の保湿や酸化防止などの作用があります。有能な多種のアミン(アミノ基 神経伝達物質として働き、脳の機能を調節する)を形成します。気分を高揚させたり、脳を健康にしたり、美容などの働きがあります。
プロリン:皮膚を構成し弾力性を保つコラーゲンの主要な成分で、脂肪を燃焼させる作用があります。筋肉のエネルギー源になります。美容、ダイエット、疲労回復に作用します。
花粉症について
花粉症とは?
花粉症は空気中に飛散する花粉によって起こる症状です。鼻や喉などの粘膜に、花粉という異物が進入してきたと体が反応して、進入を防ぐという免疫作用で、この反応が過敏になって色々な症状を引き起こします。
代表的な症状はくしゃみ・鼻水・鼻づまり・涙目・目のかゆみ・喉の不快・倦怠感などです。特にくしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみは花粉症の四大症状です。一般的に初期の風邪と間違いやすい症状ですが、この四つの症状が重複していれば花粉症の可能性が大です。
また朝起きがけにくしゃみを連発する症状も花粉症の一つです。これは室内に滞留していた花粉が、朝動き始めると舞い上がるために起こるもので、モーニングアタックといわれています。
花粉に敏感な人は一年中起こる物ですが、一般的には杉やヒノキに反応する人が多く、その花粉が飛散する春先(2月から4月)に起こります。
花粉症は今や日本人の6人に1人の人が悩んでいると言われております。
花粉の飛散
春の花粉の飛散は、前年の夏の気象条件と関係が深いことがわかっています。猛暑や小雨になると翌春の花粉が多くなり、冷夏や多雨になると逆に少なくなる傾向にあります。また、地域によっては、多い年と少ない年を一年おきに繰り返すところもあります。
花粉飛散開始日の目安は、1月1日より最高気温を積算した値が目安になります。東京から西の地方は1月1日からの一日の最高気温の積算が400度から450度で飛散が始まり、北陸や東北南部では300度から350度、東北北部では150度から200度で飛散が始まります。
漢方薬を服用したい
辛い花粉症に漢方薬で対策されたい方は、健康チェックにてご相談下さい。
花粉症対策
みみずくの藥局/みみずくの森では、花粉症でお悩みの方に、色々な商品をご提案しております。
特に花粉症に付きましては、症状が発生するよりも前に、予防を含めて対策を取られた方が症状が緩和されやすいので、早めの対策をお奨めいたします。
まず身近なことから予防する
簡単なようでなかなか出来ないことなのですが、外出時にはマスクをつけることを心がけ、目もガードするならば、サングラスや花粉用の専用のメガネをつけて下さい。帰宅時は家に入る前に衣服をよくはたき、うがい、洗顔をして下さい。目も市販されている専用の洗浄剤を使って洗浄して下さい。外出時にはウールのような花粉の付きやすい服装は避けて下さい。
それと一般の薬局で売られている目や鼻を洗浄するグッズも効果的です。
毎日掃除機をかけ、室内の換気をして下さい。ただし、暖かい日、南風が吹いているとき、10:00-14:00位は花粉の飛散が多いので、この時間帯は逆に外の空気を入れないようにして下さい。そしてそのようなときの外出は十分に注意をして下さい。
体をよく動かし、血液の循環をよくし、体を冷やさないようにして下さい。また、ストレスも良くないので、ストレスをためないように、気分転換をうまくはかって下さい。エッセンシャルオイルの利用も有効です。
漢方薬で対応できるの?
花粉症という病名は最近言われているものですが、漢方薬では病名ではなく、症状・体質にあわせて処方しますので、花粉症にもきちんと対応できます。
漢方薬はその人その人にあわせて処方を考えていくので、人によって使われる処方は変わってきます。一般的に使われる漢方薬は次の通りです。(ご購入の際は必ずご相談下さい)
・実証タイプ 小青竜湯(くしゃみ、鼻水、鼻詰まり)、消風散(目のかゆみ)
・中間証タイプ 麻黄湯(くしゃみ、鼻水、鼻詰まり)、小青竜湯、消風散
・虚証タイプ 麻黄附子細辛湯(くしゃみ、鼻水、鼻詰まり)、補中益湯(体質強化)
最近話題の花粉症にいいと言われている甜茶とは?
甜茶は数年前に花粉症にいいと言われ紹介された中国の民間薬です。もともと中国南部の広西壮族自治区を中心に広く愛飲されている中国茶の一種です。
甜茶はバラ科キイチゴ属の植物で、中国名は甜茶懸鈎子(テンチャケンコウシ)です。中国では「熱を下げ、肺の乾きを癒し、痰を除いて咳を止める風邪の症状、アレルギー性鼻炎、花粉症、糖尿病、高血圧などの症状を緩和するための薬草として飲まれたり、甘いので嗜好飲料として利用されてきました。
主な成分は、GODポリフェノール、ルブソシド、カリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、鉄などのミネラルが含まれています。花粉症にはこの中のGODポリフェノールが、1994年ヒスタミンの放出を抑える作用があり、副作用がなく、即効性が確認できたと、日本アレルギー協会で報告されています。甜茶にも色々種類がありますが、GODポリフェノールが確認できたのはバラ科の甜茶懸鈎子だけです。
みみずくオリジナルの花粉症・アレルギー向けの薬茶「春夏秋冬 改善茶」はこの甜茶をはじめ、いくつかの薬草をブレンドして作りました。
漢方薬で花粉症対策
漢方薬で花粉症対策されたい方は、みみずくの藥局西新井店(03-3840-0606)までご連絡下さい。
竹酢液で花粉症対策
竹酢液とは竹炭を作る際に出る煙を蒸留したものです。この竹酢液を花粉症で使用する場合は、100%の天然無添加の竹酢液を100倍以上に薄めて、息を吸いながら鼻の穴にスプレーするか、希釈液を鼻の穴に入れて洗浄してください。
竹酢液は酢酸をはじめとする200種類もの成分が含まれ、ヒスタミンを抑制する効果があるといわれております。
乳酸菌食品で花粉症対策
乳酸菌は活性しすぎた免疫細胞を押さえる働きがあります。乳酸菌によって善玉菌を増やすことで、腸を健康にし、バランスを整えてくれます。
花粉症にいいハーブ・エッセンシャルオイル
ハーブ
エルダーフラワー:発汗、保温、抗アレルギー
カキノハ:ビタミンC(粘膜保護)、抗ヒスタミン
カモマイル:発汗、保温、ストレス、消炎
シソ:発汗、抗アレルギー
シジュウム:抗アレルギー *グアバにも同じ効果あり
ナツメ:抗アレルギー、体質強化+改善
ネトル:抗アレルギー、免疫力強化
ハイビスカス:ビタミンC(粘膜保護)
ペパーミント:発汗、消炎
ユーカリ:消炎、抗アレルギー
レモンバーム:抗アレルギー、消炎
ローズヒップ:ビタミンC(粘膜保護)
ネトルブレンド:抗アレルギー、免疫力強化
カモマイルブレンド:消炎、抗アレルギー、ビタミンC
凍頂烏龍茶:抗アレルギー、体質改善
エッセンシャルオイル
エッセンシャルオイル ティートリー
エッセンシャルオイル ペパーミント
エッセンシャルオイル ユーカリ
花粉症にいい食べ物
花粉症の人が体内に余分な水分がたまっているとよくありません。果物やジュースを取りすぎる人は注意して下さい。また、血液の汚れは血の流れを悪くし、充血・炎症を引き起こしやすくなります。刺激性の強い香辛料や食べ物も避けてください。
ナガネギ、シソ、ショウガ、ゴボウ、ダイコン、ニンジン、ホウレンソウ、カブ、サツマイモ、ヤマイモ、ジャガイモ、ギンナン、ゲンマイ、ウメ、プルーン、イチジク、マトン、シャケ、タイ、フグ、ウナギ、イワシ
薬と食べ物について
薬を飲む時に気をつけたいのが、食べ物との相性です。
普段口にしているものが、ある薬を飲んでいる場合、作用が強く出てしまったり、作用を弱めてしまったりする事があります。身体にいいと思って口にしているものが、逆に相性によっては悪い影響を与えたりすることがあります。
薬は服用すると、主に胃や腸で溶けて血液を通って肝臓や小腸から吸収されます。薬は普通水や白湯で服用するようになっています。と言うのも、薬が発売されるまでの試験データが、水や白湯で服用する事が前提として研究されているからです。
多くの薬剤は水よりも油のほうが溶けやすいものですが、それだと尿から排泄しにくく成り体内に蓄積されやすくなってしまいます。水に溶けやすい成分のほうが、尿から排泄しやすくなります。その為薬を水に溶けやすくするために重要な働きをするのが薬物代謝酵素です。
この薬物代謝酵素が、薬剤を服用した時の食べ物や飲み物によって効かなくなる事があります。その場合、身体の中で薬の成分が吸収されず、蓄積されてしまって副作用が発生する可能性を高めてしまったりします。
また反対に薬物代謝酵素の働きを強めてしまい、酵素が働きすぎて目的の場所以外で薬剤が溶けだしてしまい、成分の吸収率を落としてしまう事もあります。
薬剤を服用する時には、先ず水か白湯で服用し、薬の飲みあわせに注意してください。もちろん薬剤をお酒と一緒に飲んだり、酔っぱらっているところで飲んだりするのは厳禁です。
*ここに記載したものは一例です。それ以外のものでも注意しなければいけないものはあります。
*薬剤によってはここに当てはまらないものもございます。病院又は担当医師にご確認下さい。
牛乳
胃の中は通常は胃酸の分泌によって酸性の状態になっていますが、牛乳を飲んだ後は中性からアルカリ性に傾きます。本来腸の中で溶ける構造になっている薬剤は、腸内で溶けて吸収されますが、それは腸内が中性からアルカリ性になっているので、溶ける仕組みになっています。ところが薬剤を牛乳と一緒に飲んでしまうと、胃の中が中性からアルカリ性の状態になっているので、薬剤が胃の中で溶けてしまい、腸に十分薬剤が届かず、作用が弱まる上に、胃で溶ける予定でない薬剤が溶けてしまう事により、胃が荒れてしまったりします。
また、牛乳にはカルシウムや脂肪分が多く含まれているため、一部の薬剤が結合してしまい、吸収率が悪くなったり、速度が遅くなったりする事もあります。
一部抗生物質は牛乳と合わせて飲むと吸収が悪くなったり、抗真菌剤は働きが強まってしまう事もあります。
グレープフルーツ
グレープフルーツに含まれている成分に、高血圧や狭心症などの治療薬の一部の薬物代謝酵素を阻害する成分が含まれています。グレープフルーツを食べた後に薬剤を服用したり、薬剤をグレープフルーツジュースと一緒に服用したりすると、薬剤が体の中に溜まり、血中濃度が上昇してしまい、作用が増強してしまう可能性があります。
他にも高脂血症の治療薬、不整脈、抗うつ剤などの一部の薬剤にも、作用を増強してしまう可能性があるものがあります。
セントジョーンズワート
日本名:西洋オトギリ草
気分が優れない時、眠れない時、ストレスを感じている時、気分が沈んでいる時などに、ハーブティーやサプリメントとして知られているハーブですが、セントジョーンズワートの成分が、薬剤の薬物大差は酵素の働きを高め、血液中濃度が十分に上がらず、抗HIV薬、血液凝固防止薬、強心剤、高脂血症、免疫抑制剤、経口避妊薬、気管支拡張剤などの働きを弱めるおそれがあります。
また、抗うつ薬のセロトニン取込阻害剤の薬剤とは、作用が増強され、副作用が現れやすくなる事があります。
納豆
納豆に含まれている納豆菌によって腸内で生成されたビタミンKが、血液をサラサラにする効果があるので、血液凝固防止薬、狭心症、心筋梗塞、血栓治療薬の働きを弱めてしまう事があります。
また、パセリ、ホウレンソウ、ブロッコリーにもビタミンKが多く含まれていますので、注意が必要です。
コーヒー(カフェイン)
コーヒー等に多く含まれているカフェインが、尿酸の排泄を妨害するおそれがあるので、痛風治療薬の働きを妨害する可能性もあります。カフェインは血液を固まりにくくする作用もあるので、血液凝固防止薬、狭心症、心筋梗塞の薬剤の作用を弱めてしまう事があります。
また、一部の抗生物質と合わせて服用すると、薬剤の血中濃度が高まり、肝臓や消化器官に副作用が起こる事もあります。
糖分
ジュースやゼリーに多く含まれている糖分が、炭水化物と複合体を形成してしまうため、頭痛や生理痛を和らげる一部の鎮痛薬の薬剤の吸収を阻害するおそれがあります。
ビール・コーラなどの炭酸飲料
炭酸ガスにより熱を下げる一部の解熱鎮痛剤の吸収が低下し、効果が現れない可能性があります。
パイナップル
パイナップルに含まれている成分に、抗うつ薬や結核治療薬の一部の薬剤と併せて服用すると、頭痛や高血圧などの症状が現れたり、作用が強めてしまう事があります。
インフルエンザについて
インフルエンザにかかったら
インフルエンザにかかったら、単なるかぜだと軽く考えずに、早めに医療機関を受診して治療を受けましょう。そして安静にして、休養を取る事が大切です。特に睡眠を十分にとることが大切です。それから水分を十分に補給しましょう。お茶、ジュース、スープなど飲みたいもので結構です。早めに治療することは、自分のからだを守るだけでなく、他の人にインフルエンザをうつさないという意味でも大変重要なことです。なお、いわゆる「かぜ薬」と言われるものは、発熱や鼻汁、鼻づまりなどの症状をやわらげることはできますが、インフルエンザウイルスや細菌に直接効くものではありません。
インフルエンザの予防は
予防の基本は、流行前に予防接種を受けることで、これは欧米では一般的な方法になりつつあります。また、罹患した場合に重症化する可能性の高い人には、重症化防止の方法としても有効です。インフルエンザは、インフルエンザにかかった患者の咳(せき)などで空気中に拡散されたウイルスを鼻腔や気管など気道に吸入することによって感染します。インフルエンザが流行してきたら、人混みは避けましょう。特に高齢者や慢性疾患を持っている人や、疲れていたり、睡眠不足の人は、人混みや繁華街への外出を控えましょう。罹患したとき重症化する可能性が高くなります。予防接種を受けられる際は、かかりつけの医者か予防接種を行っている医療機関に相談の上行って下さい。
空気が乾燥すると、インフルエンザにかかりやすくなりますので、室内では加湿器などを使って、適度な部屋の湿度を保ちましょう。外出時にはマスクを利用したり、常日ごろからバランスよく栄養をとることも大切です。帰宅時のうがい、手洗いは、かぜの予防と併せておすすめします。
インフルエンザとは?
A・B・Cの3型に分けられ、このうち流行的な広がりを見せるのはA型とB型です。
インフルエンザウイルスはウイルス粒子内の核蛋白複合体の抗原性の違いから、インフルエンザウイルスはA型、B型、C型に分類されます。また、A型はさらにウイルスの表面の抗原性の違いにより亜型に分類されます。いわゆるA/ソ連型、A/香港型というのは、この亜型のことです。インフルエンザの発症が防げるかどうかは、それぞれの人のからだがそれぞれのウイルスの種類に対して、防御のための抗体を持っているかどうかが鍵(かぎ)を握ります。現在、ヒトの世界で広く流行しているのは、A/ソ連型ウイルス(H1N1亜型)、A/香港型ウイルス(H3N2亜型)、B型ウイルスの3種類です。様々な組み合わせをして、ヒト以外にもブタやトリなどその他の宿主に広く分布しているので、A型インフルエンザウイルスは人畜共通感染症としてとらえられています。そして最近では、渡り鳥がインフルエンザウイルスの運び屋として注目を浴びています。
A型インフルエンザは巧みにヒトの免疫機構から逃れ、流行し続ける特徴があります。これを連続抗原変異または小変異といいい、いわばマイナーモデルチェンジのイメージです。連続抗原変異によりウイルスの抗原性の変化が大きくなれば、A型インフルエンザ感染を以前に受け、免疫がある人でも、再び別のA型インフルエンザの感染を受けることになります。その抗原性に差があるほど、感染を受けやすく、また発症したときの症状も強く、ウイルスは生き延びます。
インフルエンザの流行
A型は数年から数10年単位、突然別の亜型に取って代わることがあります。これを不連続抗原変異または大変異といい、いわばインフルエンザウイルスのフルモデルチェンジです。人々は新型に対する抗体はないため、大流行となり、インフルエンザウイルスはさらに息をふきかえして生き延びます。
これまでのところでは、1918年に始まっ たスペインかぜ)は39年間続き、1957年からはアジアかぜの流行が11年続き、その後1968年には香港かぜ が現われ、ついで1977年ソ連かぜ が加わり、小変異を続けながら現在はA型の香港かぜとソ連かぜ、およびB型の3種のインフル エンザウイルスが世界中で共通した流行株となっています。
なお1997年には、香港でトリ型のインフルエンザAが初めて人から分離され、新型インフルエンザウイルスの出現の可能性として世界中の注目を浴びましたが、幸いにも人から人への感染はなく、その後人での感染は見出されていません。しかしすでに香港かぜが30年、ソ連かぜが20年連続しているため、いつ新型に置き換わチてもおかしくない状況であり、引き続き警戒が必要です。
わが国のインフルエンザは、毎年11月下旬から12月上旬頃に発生が始まり、翌年の1-3月頃にその数が増加、4-5月にかけて減少していくというパターンであるが、流行の程度とピークの時期はその年によって異なります。
2009年に世界的にパンデミックを引き起こした新型H1N1インフルエンザ(以下、新型インフルエンザ)は、2009年3月にメキシコを基点に世界的な流行をきたしたインフルエンザです。原因のウイルスは、北米の養豚場でみられた豚由来のA型インフルエンザが変異し、ヒト-ヒト感染(人から人への感染)するようになったものと考えられています。当初は季節性インフルエンザと比較して高い重症化率と死亡率をきたしたため、WHO(世界保健機関)から警戒が発信されましたが、その後の動向により適切な管理を行えば、季節性インフルエンザとおおむね同等に扱ってさしつかえないものと判断されています。
風邪とインフルエンザとSARS
普通のかぜはライノウイルスやコロナウイルス等の感染によって起こります。症状としては、のどが痛む、鼻がむずむずする、水のような鼻汁が出る、くしゃみや咳が出るなどが中心で、全身症状はあまり見られません。発熱もインフルエンザほど高くなく、重症化することはめったにありません。
一方、インフルエンザにかかると39℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など全身の症状が強く、あわせて、のどの痛み、鼻汁などの症状も見られます。更に、気管支炎、肺炎などを併発し、重症化することが多いのもインフルエンザの特徴です。小児では中耳炎、熱性けいれんなどを合併することもまれではありません。また、インフルエンザは流行が始まると、短期間に小児から高齢者まで膨大な数の人を巻き込むという点でも普通のかぜとは異なります。
更に、普通のかぜが流行しても死亡する人はあまり増えませんが、インフルエンザが流行すると、65歳以上の高齢者での死亡率がふだんより高くなるという点でも大きな違いが見られます。 高齢者や呼吸器・心臓などに慢性の疾患を持つ人は、重症化することが多いので十分注意する必要があります。近年、小児ことに、幼児がインフルエンザにかかると、まれに急性脳症を併発して死亡するといった問題も指摘されています。
それと忘れてならないのが平成15年に大問題となったSARSです。症状が似ているため注意する必要があります。
SARSはSARSコロナウイルス、インフルエンザはインフルエンザウイルスによる感染症で、それぞれまったく違うウイルスによるものですが、初期の症状は、突然の高熱、筋肉痛、全身のだるさなど極めてよく似ており、症状だけからでは区別はつきません。また、インフルエンザは感染してから1~3日で症状が出てきますが、SARSは感染してから発症するまで(潜伏期)に2~10日かかります。同じような症状の人と接触した時期を思い出してください。インフルエンザは通常1週間前後で治りますが、SARSの場合には発熱が持続し、熱が出初めてから2週目頃から呼吸器症状が強くなり、10~20%の人では人工呼吸器が必要なほど重症化します。
しかしながら、インフルエンザであっても重症になれば肺炎を起こしますし、SARSも軽症であれば、1週間程度で治りますので、やはり単純に症状だけで区別することはできません。したがってSARSが疑われるときには、実際にSARS患者と濃厚な接触をしたか、介護したか、同居したか、あるいはその体液に接触したかなどの情報が重要となります。両者を見分けるためには、医療機関において各種検査を行いその結果などから総合的に判断することが必要です。
(国立感染症研究所感染症情報センター参照)
紫外線について
紫外線とは?
太陽は波長の異なる紫外線、赤外線、可視光線、ガンマ線、X線を放射しています。一口に紫外線と言っても、紫外線にはA波、B波、C波の波長の光線があります。光線は波長が短いほど強く、人体に大きな影響を与えます。
A波は波長が長く、光線としてのパワーは弱いのですが、透過性が高く、日焼けをすると黒くなる性質(サンタン)を持っています。ガラスも透過するので、室内や車内でも日焼けを起こします。また、皮膚の真皮層まで届き、弾力繊維を変質させるので、シワ・タルミなどの肌の老化の原因になるとも言われています。1年中光線の影響を受けます。この紫外線防止効果の測定値をPFA値と言います。
B波は中程度の波長で、A波と異なり透過性は低いのですが、光線としてのパワーが強く、赤く炎症ややけどのようになる日焼けの性質(サンバーン)を持っています。夏場に強くなり、また、レジャー紫外線とも言われ、屋外での日焼けの主な原因です。シミ・ソバカスや乾燥肌の原因になると言われています。この紫外線B波の防止効果の測定値をSPF値と言います。
C波は破壊力が大変に強いのですが、オゾン層によって吸収されるので、今までは直接浴びることはありませんでしたが、最近、オゾン層の破壊により、C波が微量ながら地表に到達していると言われ、これから色々な問題が起きると言われています。
PFA値(PA分類)とは?
最近よくSPF値の他に、PFAと言う言葉を耳にされると思います。これは、SPF値が紫外線B波を防止する効果の指標に対し、PFA値は紫外線A波を防止する効果の指標です。日焼け止めを塗り地肌が黒くなるまでの時間を、何も塗らないで地肌が黒くなるまでの時間で割って導き出された数値で、SPF値と併記することになっています。
日焼け止めを塗り地肌が黒くなるまでの時間/何も塗らないで地肌が黒くなるまでの時間=PFA値
PFA値は次の3段階に分かれています。PFA値2~4(PA+=防止効果がある)、PFA値4~8(PA++=防止効果がかなりある)、PFA値8~(PA+++=防止効果が非常にある)
例えば逆算で紫外線A波を浴びて10分後に地肌が黒くなる人の場合、PFA値2~4(PA+)の日焼け止めを塗ると、紫外線A波を20分から40分浴びた後、サンタンになる計算になります。
SPF値とは?
SPF値とはSunProtectionFactorのことをいい、紫外線B波を防止する効果の指標で、日焼け止めを塗り地肌が赤くなるまでの時間を、何も塗らないで地肌が赤くなるまでの時間で割って導き出された数値です。
日焼け止めを塗り地肌が赤くなるまでの時間/何も塗らないで地肌が赤くなるまでの時間=SPF値
例えば逆算で紫外線B波を浴びて10分後に地肌が赤くなる人の場合、SPF値50の日焼け止めを塗ると、紫外線B波を500分浴びた後、サンバーンになる計算になります。
紫外線B波のSPF値の参考値です。夏の生活紫外線・8~12、冬の生活紫外線・4~8、海水浴場・30以上、スキー場・30以上です。
2000年1月1日に「SPF測定法基準」が制定され、新製品についてはSPF表示は50+を上限にすると定められました。これは、SPF値が高くなるにつれて、効果に個人差が出やすいことと、SPF値50で十分効果があると認められたためです。
紫外線による肌のダメージ
紫外線が肌の内部に侵入すると、表皮細胞の内外に活性酸素(フリーラジカル)を発生させたり、核の中にあるDNAを損傷させます。紫外線を浴びると活性酸素はすぐに発生します。細胞の働きが異常をきたし、シミ・ソバカス・肌荒れ・シワ・シミ・タルミなどの肌の老化を促進させます。ひどい場合は、皮膚ガンを発生させます。
また、表皮の中にメラノサイト(色素形成細胞)があります。紫外線が肌に当たると、メラノサイトに紫外線が肌に影響を与えようとしているとの指令が伝わり、メラニン色素が生成されます。メラニン色素は紫外線を吸収し肌を守る働きがあり、約1ヶ月の皮膚サイクルによってメラニン色素が消えていきますが、繰り返すことにより、シミ・ソバカスとして残ってしまいます。
まず身近なことから予防する
人は知らず知らず、日常生活の中で、紫外線を浴び、それが蓄積され、肌の老化現象を引き起こします。ちょっとしたことを気をつけることで、紫外線による肌の老化防止を防ぐことが出来ます。みみずくオリジナルの薬草化粧品を中心に説明していきます。
・朝のスキンケア:オリエンタルソープで洗顔した後に、化粧水、乳液をつけます。次にファンデーションをつける前に、UVベースクリームを付けてください。特に鼻筋、額や骨の高いところは十分につけてください。ファンデーションは市販の紫外線防止効果があるものをお選び下さい。
・日中のケア:朝付けたUVベースクリームやファンデーションは汗や皮脂によって知らず知らずに崩れてしまいます。その都度付け直すことが大切です。紫外線が強い時間帯は午前10:00から午後2:00です。その時間帯にお出かけの場合は、つばの広い帽子や日傘などでなるべく紫外線に当たらないようにしてください。また長袖の洋服を着るなどの予防策も大切です。
・夜のスキンケア:クレンジングパウダー、クレンジングジェルで十分にファンデーションやマイク、汗や汚れを落とし、最後にオリエンタルソープで洗顔を終えます。化粧水、乳液をつけ、気になる部分のポイントケア、またはくすみや乾燥が気になる方は全体的にモイストエッセンスを使って、仕上げのケアを行って、水分・油分を補い、モイスチュアバランスを保ってください。
レジャー紫外線の予防
レジャーでお出かけになるときは、気がつかないうちにいつも以上の紫外線を浴びやすくなります。また、海やプールはもちろんコンクリートの照り返しや冬の雪の照り返しやスキー場などでは、強い紫外線の光線を浴びることになります。このような場合、下地となる紫外線防止効果の高い日焼け止めをつけた後、水や汗、皮脂に崩れにくいリキッドファンデーションをつけられることをおすすめします。さらにメーカーによっては紫外線効果のあるパウダリーファンデーションが販売されています。この様なものでダブルガードをするとより安心です。その時に首の後ろや首周りにも注意を払ってください。それと汗や皮脂で崩れやすくなりますので、付け直すことが大切です。
また、化粧品を使った予防策だけでなく、つばの広い帽子や日傘、または長袖の洋服をきるなどの防止策も大切です。長時間外に出るときは忘れないようにしてください。
鳥インフルエンザについて
感染症情報センター及び産経新聞 平成16年1月14日(水)より抜粋
鳥インフルエンザ(高病原性鳥インフルエンザ)とはどんな病気か
鳥もA型インフルエンザウイルスの感染を受けますが、人間のウイルスとは異なったウイルスで、鳥インフルエンザと呼ばれています。ウイルスの感染を受けた鳥類が死亡し、全身症状などの特に強い病原性を示すものを高病原性鳥インフルエンザと呼びます。
鶏、七面鳥、ウズラなどが感染すると、全身症状を起こし、神経症状、呼吸器症状、消化症状などが現れ、鳥類が大量に死亡することも珍しくはありません。
1997年韓国で大流行した鳥インフルエンザは「H5N1型」です。このウイルスは強い毒性を思っています。このH5N1型ウイルスは、韓国以外にも1997年と2003年に香港で、また今年に入ってベトナムでも確認されています。
香港のH5型の例では発熱、咳など一般的なインフルエンザと同じ症状から多臓器不全に至る重症なものまで様々な症状があり、死亡の主な原因は肺炎でした。オランダのH7型の例では結膜炎などが主な症状で、一部呼吸器障害も見られました。
これまで人に感染した例は
1997年香港で発生したH5N1型ウイルスで18名が感染し6名が死亡しています。また2003年同じく香港において2名が感染し1名が死亡しています。このウイルスでは鳥から人への感染が確認されていますが、人から人への感染例はまだ確認されていません。
しかしH7型ウイルスでは、2003年オランダで流行した際、数十人の人が結膜炎を、十数人の人がインフルエンザ様症状が確認され、一人が肺炎で死亡しましたが、家族内での人から人への感染が疑われています。
どのように人に感染するのか
これまでのところ人から人への感染例が少なく、鳥から感染する例が数十例あります。人が鳥インフルエンザに感染するのは、病鳥と近距離で接触した場合、病鳥の内臓や排泄物に接触した場合に多く見られ、鶏肉や鶏卵からの感染報告はありません。また万一ウイルスが残存したとしても、調理の際加熱(75度1分)すれば不活性化されるので感染源にならないと考えられています。
どのような予防方法がありますか
鳥インフルエンザに有効なワクチンは研究されていますが現在の所ありません。現在使用されているインフルエンザワクチンは、人の間で流行しているAソ連型(H1N1)、A香港型(H3N2)およびB型に対して効果がある物で、鳥インフルエンザのH5型やH7型に対しては効果ありません。
先ず鳥インフルエンザの流行が見られる地域の鶏舎には近づかないこと。用事があって近づく場合には手袋、医療用マスク、ガウン、ゴーグルなどを着用、手洗いやうがいの励行などの基本的な予防対策が必要です。通常の生活では、現段階では鳥インフルエンザに関する特別な予防を行う必要はありません。
その他
国詳しくは下記の感染症情報センターのホームページをご覧下さい。
平成16年1月23日現在の情報です。
*鳥インフルエンザに関する情報を、今回感染情報センターおよび産経新聞に掲載されておりました記事の中から抜粋致しました。あくまで情報として掲載致しておりますので、この件に関する質問やお問い合わせは一切お断り致します。ご了承下さい。
狂牛病について
読売新聞 平成13年10月6日(土)より抜粋
安全性
・高度感染性:脳、脊髄、目
・中度感染性:回腸、リンパ節、近位結腸、脾臓、扁桃、硬膜、松果体、胎盤、脳脊髄液、下垂体、副腎
・低度感染性:遠位結腸、鼻粘膜、末梢神経、骨髄、肝臓、膵臓、胸腺、肺
・感染性なし:心臓、腎臓、乳腺、牛乳、卵巣、唾液、唾液腺、精のう、血清、骨格筋、睾丸、甲状腺、子宮、胎児組織、胆汁、骨、軟骨組織、結合組織、毛皮膚
牛肉
国際獣疫事務局(OIE)は、狂牛病発生国からの牛肉輸入に関する規制基準で、脳や脊髄、目、小腸の先端(回腸遠位部)を感染の高い「特定危険部位」に指定している。これらを除けば、「基本的に肉は安全」(厚生労働省)という。ただ、「背割り」と呼ばれる解体方法で飛び散った脊髄が、肉に付着して感染する可能性が指摘されており、銅賞は解体方法の見直しを進めている。
これまでは、牛の脳みそを刺身にして出す店もあった。しかし、先月末から、全国の食肉処理場で、危険部位の消却が求められ、危険部位が市場に出回る事はなくなった。
欧州ではTボーンステーキとして知られる背骨付き肉の販売が禁止された。背景には、脊髄が通っている部分があるためだが、日本では規制がない。
牛乳
国内初の感染牛が乳牛だった事で、一時は乳業メーカーが千葉県内の酪農家が生産した牛乳の入荷を断る事態になったが、世界保険機構(WHO)は、1996年、マウスによる実験などの結果、感染牛の牛乳を飲んでも人に感染しないとする安全宣言を出している。
加工食品
ブイヨンやコンソメなどの調味料、レトルトカレー、即席ラーメンのスープ、スナック菓子の味付けなど幅広く利用されているのが牛のエキス。煮込んだ骨やくず肉から作る。骨は感染性がなく安全とされているが、脊髄が混じった背骨を原料とした場合、病原体の異常プリオンが混入する可能性がある。胎盤を原料とし、美容飲料に使われるプラセンタ(胎盤)エキスも同じだ。カルシウム補助食品などに使用される骨粉は、狂牛病の感染源とされる飼料用原料の肉骨粉に名前が似ている。このため、各メーカーには問い合わせが相次いだが、飼料用とは異なり、千度以上の高温で焼却処理するため、病原体が残らない。実際には安全なものがほとんどだ。
皮と骨が原料のゼラチンやコラーゲンも、製造過程で化学処理されるため安全性は高い。牛脂やマーガリンの危険性はない。
医薬品・化粧品
国内で約五千品目販売されているうち、約八百四十品目に牛の成分が使われている。その多くは、肝臓や血液が原料。地肌につけたり、注射などで直接体内に取り込んだりするため、食品に比べ使用成分の規制が厳しく、安全性は高い。昨年十二月には、危険部位や狂牛病発生国の牛を原料に使用することが禁止された。今回、国産牛も原料に使えなくなったことで、こうした医薬品や化粧品の使用はほとんど問題がないとされている。
*狂牛病に関する情報を、今回読売新聞に掲載されておりました記事の中から、特に安全性についての記事を抜粋致しました。あくまで情報として掲載致しておりますので、この件に関する質問やお問い合わせは一切お断り致します。ご了承下さい。
炭疽(炭疽菌)について
国立感染症研究所 感染症情報センター ホームページ参照
感染症の話 1999 年第46週(11月15日~21 日)掲載分を一部抜粋
炭疽
炭疽は炭疽菌によっておこる疾病であり、全世界に存在する公衆衛生上極めて重要な人畜共通感染症である。初めて純培養されたコッホの三原則を満たす病原菌で、パスツールが初めて弱毒生ワクチンを作ったのは有名な話である。典型的な土壌菌で、干ばつ、洪水、長雨などの異常気象のあと、土中の芽胞が土表面に現れ、外気温に暖められた沈泥中で増殖する。炭疽菌はいったん芽胞をつくると長い間(少なくとも数十年)栄養素がない状態で土壌や動物製品などに存在することが可能である。
疫学
感染経路によって、その症状が異なる。皮膚から感染して、発症する皮膚炭疽が95%以上を占め、それ以外はきわめて希と考えて良い。皮膚炭疽の場合、比較的少ない菌量で感染が成立し、一般的に切り傷や擦過傷によって炭疽菌が表皮下に侵入することによって罹患すると考えられている。野外で放置された死体に犬、猫および他の野生動物が群がり芽胞を散布する以外は特に媒介動物や増幅動物は存在しない。
アジア、南北アメリカ、ヨーロッパ、アフリカと全世界で今でも地方病として発生がみられる。アメリカやカナダではバッファローでの発生がみられる。トルコ‐パキスタン間は炭疽ベルトと言われ、年間数百人の患者を数える。西アフリカでは象を中心とした野生の草食獣に日常的にみられ、ザンビアの全土で炭疽菌が検出されている。ハイチで年間数百人の患者を出している。現在、わが国ではヒトおよび家畜にほとんど見られなくなった。まれに、密殺解体した肉を食べたことによって集団発生したこともある(1965年岩手県)。それ以外では1973年まで毎年1から2人みられたが、それ以降1998年まで数人感染したのみ(一人死亡)でほとんど見られなくなっている。
病原体
国炭疽は炭疽菌(Bacillus anthracis)によって発症する細菌感染症である(図1)。炭疽菌は芽胞を形成する好気性グラム陽性大桿菌(1-2 x 5 -10μm)で、溶血性や運動性を示さない。感染動物内では単独か短い連鎖をするが、人工培地で培養した場合、長い連鎖を形成する。炭疽菌は大気中で数時間内に芽胞を形成し、熱、化学物質、pH、紫外線などに抵抗性がある。栄養型は一般的な人工培地によく増えるが、他のBacillus属の栄養型より比較的死に易い。
臨床症状
感染経路によって症状は異なる。しかしながら、95%以上は皮膚炭疽である。皮膚炭疽では特徴的な病巣を形成し、腸炭疽と肺炭疽の場合、初期に「風邪様」の症状を呈するのみで特徴的な臨床症状はない。髄膜炎を呈した場合には、早い段階に治療しないとほとんど助からないと考えて良い。ヒトからヒトへの感染はない。 皮膚から炭疽菌が侵入した場合、感染後2から3日で小さな紫あるいは赤色の腫れを生じる。感染後3から4日で水泡がその紫の腫れを囲むようにできる。二次感染がなければ、その領域には痛みはない。5から7日で潰瘍が生じ中央部に黒褐色の痂皮(炭疽癰;carbuncle)が形成される(図2)。そのまま治療されず放置しておくと高熱、副腎の肥大、大きな浮腫などが見られ、外毒素によるショック並びに死にいたることもある。
腸炭疽は炭疽菌に汚染された食品や飲み物を摂取することによって発生する。その臨床症状は二つの型に分けられ、腸型と口咽頭型に分かれる。腸型の症状は悪心、嘔吐、熱、腹痛、吐血、血便、腹水の貯留などである。すぐに治療されない場合、外毒素によるショックや敗血症に進行し、死に至る。なかには緩慢な症状の場合もある。口咽頭型の場合、喉の乾き、嚥下障害、熱、首のリンパ節に腫脹がみられ、最終的に敗血症をおこす。
炭疽菌の吸入によって起こる肺炭疽の場合、発症例が極めて少ないことから、実際の症状についての情報は乏しい。はじめは風邪様の症状を呈する。縦隔リンパ節の顕著な腫脹がみられるのが特徴の一つである。初期症状の後、呼吸困難による「急死」、チアノーゼ、昏睡などがみられる。急性症状が出た後、治療にかかわらず24時間以内に死に至る可能性が高い。
病原診断
臨床症状で診断するには困難を呈する。特に腸炭疽と肺炭疽は緩慢な初期症状の場合が多く、患者の職歴や疫学情報に頼るしかない。したがって、診断は炭疽菌を分離同定するのが確実な方法である。滲出物(皮膚炭疽)、痰(肺炭疽)、嘔吐物、糞便、腹水(腸炭疽)から炭疽菌の分離あるいは同定を試みる。菌の同定に莢膜染色、免疫沈降試験(アスコリー反応)、γファージテスト、PCRなどがある。抗生物質による治療後は、試料中に炭疽菌が検出できないこともあるので注意を要する。
治療と予防
ヒト用のワクチンはわが国では販売されていない。アメリカ、イギリスで死菌ワクチン、中国、ロシアで生菌ワクチンが販売されている。治療にはペニシリンが有効とされるが、耐性菌の存在も報告されている。アミノグリコシド、マイクロライド、キノロン、テトラサイクリン系の抗生物質には一般的に感受性であるので、代用できる。クロラムフェニコールも有効である。菌血症の場合には、抗生物質による治療が有効でない場合が多い。
発生動向調査について
炭疽は全数把握疾患で4類感染症に分類されている。 報告基準は以下の通りである。
○診断した医師の判断により、症状や所見から当該疾患が疑われ、かつ、以下のいずれかの方法によって病原体診断がなされたもの。
・病原体の検出
例:病巣組織や血液からの菌の分離・同定(検鏡・培養)と、分離した菌のガンマファージテスト、パールテスト、アスコリーテストによる確認など。
*炭疽(炭疽菌)に関する情報を、今回国立感染研究所感染症情報センターホームページより抜粋致しました。あくまで情報として掲載致しておりますので、この件に関する質問やお問い合わせは一切お断り致します。ご了承下さい。
西洋のハーブティー(カモマイル・ラベンダーなど)
西洋のハーブティーの特徴
ハーブティーの効果は、飲んだときに得られる内服効果と、入れたときに立ちこめる蒸気によって得られるアロマテラピー効果とがあります。香りを楽しみながらゆっくりとお飲み下さい。
西洋のハーブティーのおいしい入れ方
西洋のハーブティーのちょっと変わった飲み方
ハーブティーは比較的温かくして飲まれることが多いようですが、夏の暑いときなどは、さっぱりしたミント系を中心としたハーブや、酸味のあるハーブをアイスにしてもおいしく飲めます。甘みを加える場合は、白砂糖ではなく、蜂蜜や黒砂糖を使われることをおすすめ致します。
また、夏は冷たくフレッシュジュースと合わせたり、冬は温めたワインと合わせたりして、季節ごとに楽しむことが出来ます。
ハーブの効果を試された方は、通常毎食後に飲まれることをおすすめいたします。
一度にたくさん飲まれるよりも、1日に数回に分けてお飲みになられた方が効果的です。
また、数種類のハーブをブレンドしたほうがより効果的です。胃腸の調子が悪い場合は、胃に優しいハーブをお飲みになって下さい。お休み前に飲まれる場合は、お休みになられる30分くらい前に、人肌にさましたものをお召し上がり下さい。
東洋のハーブティー(カキノハ・ドクダミなど)
東洋のハーブティーの特徴
東洋のハーブティーは、日本を始め世界中で古くから飲み続けてこられた、伝統的な民間薬茶です。漢方薬ではありませんが、医薬品が発達していなかった時代、その代用として利用されてきました。
西洋のハーブティーに比べると、嗜好的に飲まれることはほとんどないようです。
東洋のハーブティーのおいしい入れ方
ワンポイントアドバイス
焙じた茶葉はもっと簡単
焙じてある茶葉は煮出して飲まれることが一番ですが、焙じてあると急須などでの簡単に飲むことが出来ます。いちいち煮出さなくても、緑茶を飲む感覚でお飲みになれます。
中国茶(凍頂烏龍茶・鉄観音茶など)
中国茶の特徴
中国茶は非常に種類が多いお茶です。それは品種が違うだけでなく、それぞれの産地やお茶を発酵させる発酵度が違うことによって、風味や香りの異なるお茶になります。
中国茶は味はもちろんのこと、香りを楽しみながら飲めるお茶です。それぞれのお茶の持つ個性の違いを楽しみながら、ご自分にあったお茶をお探し下さい。
中国茶のおいしい入れ方
中国茶のおいしい飲み方
中国茶は大変奥が深く、お茶の種類や品質によって入れ方も異なり、本格的になると方法も少し変わりますが、一般的には上記のやり方で十分お楽しみいただけると思います。また、中国茶器がない場合は、代用品を利用しておためし下さい。
もう一つおいしく飲むコツは、茶葉の種類によってお湯の温度を変えてみて下さい。緑茶、白茶は75~85度くらい、青茶、花茶は90~95度くらい、黒茶、紅茶は100度くらいのお湯を注がれますと、そのお茶の持っている香りや特徴が出やすくなります。
腎臓
腎臓について
腎臓は体内で生じた物質代謝の分解産物(尿素、尿酸など)や異物など生体に不要なものを尿中に排泄をする仕事をしています。更に身体の構成成分である体液中の水分や塩分でも、過剰なときは排泄をし、体液の物理化学的性状(水分、塩分量、浸透圧の関係、酸と塩基の平衡など)を調節して、正常値に保とうとする働きがあります。腎臓は従って内部環境の恒常性を保つ働きをしています。
尿は腎臓の腎小体、尿細管から腎盂を経て、尿管を通り、膀胱から尿道へでます。尿は腎臓で昼夜絶えず作られ、膀胱で一定量になると体外に排泄されます。尿の生成過程は、糸球体では血液がそこを通ると、血液中の血球および蛋白質以外の成分、水分、尿素、尿酸、塩類、糖類などが、濾過されて原尿となって尿細管に入ります。この作用は血圧と血液の量で左右されています。尿細管では、原尿の99%は再吸収されて毛細血管に帰ります。残りの1%が尿となってでていきます。
腎臓や腎臓に関係する主な病気は、腎炎、膀胱炎、腎盂腎炎、腎臓結石、膀胱結石、尿路結石などです。
腎臓の養生法
腎臓でお悩みの方は、できるだけ体を冷やさないように心がけて下さい。そして安静と食事療法が大切です。
食事の味付けはなるべく薄めにし、塩分やタンパク質を押さえ、特に肉類は控えるようにして下さい。塩分を摂る際は、ミネラルを多く含む自然塩をご使用下さい。十分な睡眠をとるように心がけ、食事によるストレスがたまらないように気をつけて下さい。
ビタミンやミネラルでは、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、アミノ酸、レシチン、カルシュームなどがおすすめです。
腎臓にいい食べ物
トウガン、タマネギ、ゴボウ、ダイコン、ジャガイモ、ナス、ハクサ井、青梗菜、セロリ、キュウリ、タケノコ、空豆、ウド、カボチャ、アスパラガス、アシタバ、トウモロコシ、アズキ、ギンナン、カンテン、スイカ、バナナ、カキ、ビワ、モモ、リンゴ
みみずくおすすめ商品
ジンジン茶、スギナ茶、カキドオシ茶、リンデン、エッセンシャルオイル(グレープフルーツ、ゼラニウム、パチュリー)
簡単レシピ
ダイコン 30g
ニンジン 30g
ホウレンソウ 20g
トマト 1/8(30g)
タマネギ 20g
ジャガイモ 35g
水 150cc
コンソメスープ 1g
野菜は薄切りにしてください。鍋に水、コンソメスープの素を入れて、沸騰させて下さい。沸騰したらそこに薄切りにした野菜を入れ、10~15分煮詰めて出来上がりです。
ジャガイモ 100g
タマネギ 50g
キュウリ 10g
サラダ菜 2枚
ノンオイルドレッシング 小さじ1杯
マスタード 小さじ2/3杯
ジャガイモは一口大に切り、ラップに包んで電子レンジに入れ、柔らかくして下さい。タマネギとキュウリは薄切りにして下さい。ノンオイルドレッシングにマスタードを入れよくかき混ぜます。器にサラダナを敷き、柔らかくしたジャガイモと薄切りにしたタマネギとキュウリを盛り、マスタードを混ぜたドレッシングを上からかけて出来上がりです。
眼
眼について
眼は光の情報を集める器官です。光の情報は角膜を通して水晶体に入り、一番奥にある網膜で像を結びます。運ばれてきた光の情報は網膜によって電気刺激に変換され、視神経により網膜から眼球を出て、視覚情報処理をする脳に到達します。
眼の主な病気は、結膜炎、白内障、緑内障、眼精疲労などがあります。また、レンズの屈折異常から起こる近視、乱視、遠視、老化現象によりピント調整異常から起こる老眼などがあります。
眼の養生法
眼に関してお悩みの方は、眼を休めることを心がけて下さい。
・結膜炎、角膜炎
結膜炎、角膜炎になったらこすらないように注意してください。目を洗い、冷たいタオルで冷やし、眼を休ませてください。また、手も良く洗い清潔にしてください。感染するので、タオルや目薬などは自分専用のものを使用し、他の人には使わせないようにしてください。目薬は1日4回程度で使いすぎないように注意してください。ビタミンB2を摂るように心がけて下さい。
・夜盲症
眼を休めビタミンAを摂るように心がけて下さい。
・眼精疲労
眼だけではなく、心と体をリラックスさせることも必要です。睡眠を良くとり、体の調子を整えましょう。眼精疲労を起こしやすい人は、長時間同じものを見過ぎないように注意し、時々眼を休ませてください。特にコンピューターを使われる方は、目薬をさしたり、眼を冷やしたりして、眼を休ませてください。本を良く読まれる方も同じです。部屋を明るくし、なるべく顔をはなしてみるようにしてください。ビタミンA・B群・Eやブルーベリーを摂るように心がけて下さい。
・近視、遠視
眼の筋肉やピントを合わせる力を鍛えるために、常に遠くの景色と近くの景色を交互に見るよう、おすすめします。小さな穴を数多くあけた紙を眼に当てて、ものを見るのも効果的です。3D立体画像も効果的だといわれています。ビタミンB12を摂るように心がけて下さい。
眼にいい食べ物
ウナギ、コイ、カボチャ、ニンジン、ヤマイモ、キクノハナ、クコノミ、ブルーベリー、シジミ、ハマグリタケノコ、ドクダミ、レバー
みみずくおすすめ商品
パッチリ茶、カモマイルブレンド、カモマイル、アイブライト、マリーゴールド、クコノミ、キクノハナ茶、メグスリノキ茶
簡単レシピ
ウナギ蒲焼き 1串
ソラマメ 1cap(塩を落とした熱湯で茹でて皮をむいたもの)
ラディッシュ 4個
レタス 1枚
チコリ 1/2
レモン 1/2個(絞り汁を使用します)
サンショ 粉末少々
米酢 小さじ1杯
酒 小さじ1杯
紅花油 小さじ1杯
薄口醤油 小さじ2杯
ウナギの蒲焼きを串から外し、2cm四方に切ります。ラディッシュは薄切りにし、レタスは食べやすい大きさに、チコリは葉を1枚ずつ剥がします。ボウルにレモン汁、サンショ、米酢、酒、紅花油、薄口醤油を入れ、よく混ぜ合わせます。そこに先程のウナギ、ソラマメ、ラディッシュ、レタス、チコリを入れ和えます。器に盛り完成です。
ご飯 茶碗1杯
パセリ 1/4束
ニンニク 1/4片
マツノミ 5g
スライスアーモンド 5g
クルミ 5g
サラダ油 小さじ1杯
塩 少々
コショウ 少々
炒りゴマ 小さじ1杯
醤油 少々
パセリ、ニンニクはみじん切り、マツノミ、スライスアーモンド、クルミはそれぞれ粗く刻んでください。フライパンにサラダ油を入れ熱し、ニンニク、ベーコン、ナッツ類を入れて炒め、全体がパラッとほぐれたら塩、コショウで味を調え、パセリ、炒りゴマを入れて炒め合わせてください。醤油を鍋肌から廻し入れ、全体を混ぜ合わせて出来上がりです。
生理
生理について
女性の生理というのは一般用語で、医学的には月経といいます。月経の定義は、約1ヶ月間の間隔で起こり、限られた日数で自然に止まる、子宮内膜からの周期的出血を言います。月経が始まる年齢は、平均で12歳くらいといわれています。月経の周期というのは、月経が始まった日から終わるまでが3~7日を標準として、それが25日から38日の間隔で訪れる周期です。月経周期の変動が6日以内であれば正常です。例えば28日型の人であれば、22日~34日の周期で月経が訪れれば正常ということになります。
月経の直前は骨盤内で鬱血状態が起こり、骨盤内蔵機が充血します。従って、子宮がやや大きくなり、骨盤の神経層を圧迫します。その為、下腹部が張る、痛むなどといった症状の他に、便秘、下痢になるなどの症状が出やすくなります。また、全身症状として不快感、疲労感、頭痛、めまい、食欲減退、食欲過多、イライラなどが起こり、そのまま生理にが終わるまで続く場合があります。
生理に関する主な病気は、生理痛、生理不順、無月経、月経量異常(月経過多、月経過小)、月経困難症、月経前症候群などで、子宮や卵巣に関するものとしては、子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣腫瘍などがあります。
生理痛、生理不順の養生法
生理痛、生理不順でお悩みの方は、体を冷やさないようにすることを心がけて下さい。また、適度な運動を行い、血行を促進するために足浴をすることもおすすめします。そのときにエッセンシャルオイルを用いるともっと効果的です。くよくよと深く考え込まずに、気分をリラックスさせることも大切です。
生理痛がひどいときは、コンニャクシップはいかがですか。コンニャクを熱湯で3分間程煮て芯まで熱くします。乾いたタオルでくるみ、下腹部に当ててじわじわと体を温めます。ただしコンニャクがとても熱くなりますので、熱湯からコンニャクをあげるときやタオルでくるんだり当てているときなどにやけどをしないように十分に気をつけて下さい。
バランスの良い食事をとりながら、豆、大豆製品などのタンパク質がおすすめです。逆にカニ、ホタテ、アカガイ、タイラガイ、ウニ、イクラなどの海産物やアクの強い山菜はおすすめできません。
生理痛、生理不順にいい食べ物
カブ、レタス、セロリ、ギンナン、トウモロコシ、キクラゲ、ショウガ、ゴボウ、クロマメ、ニラ、スモモ、カボチャノタネ、イカ、ベニバナ、サフラン
みみずくおすすめ商品
婦々茶、快経茶,ウーマンズティー、エッセンシャルオイル(カモマイル、ラベンダー、サイプレス)
簡単レシピ
ラムロース 50g
カブ 30g
ギンナン 30g(茹でてあるもの)
ピーマン 1/2個
ナガネギ 2cm
ショウガ 少々
醤油 小さじ1杯
砂糖 小さじ1/3杯
酒 小さじ1杯
油 小さじ1杯
ラムロースは一口大に、ピーマンは乱切り、カブは下茹でをしておいて下さい。油でナガネギ、ショウガを炒め、ラムロース、ギンナン、野菜類を入れ炒めます。醤油、砂糖、酒で味を付けて出来上がりです。
黒大豆 1/2cup(茹でてあるもの)
鶏挽肉 25g
ニラ 1/4束
ショウガ スライス1枚
ゴボウ 4cm
片栗粉 小さじ1杯
醤油 小さじ1杯
砂糖 小さじ1杯
片栗粉 少々(水溶き)
酒 小さじ1杯
油 適宜
茹でた黒大豆をすり鉢で粗くつぶし、ニラとショウガはみじん切りにし、ゴボウはささがきにして下さい。黒大豆、鶏挽肉、ニラ、ショウガ、ゴボウと小さじ1杯の片栗粉を加え、よくかき混ぜて練り上げて、ハンバーグの形に整えて下さい。フライパンに油を熱して、ハンバーグを焼きます。醤油、砂糖、水溶き片栗粉、酒をよくかき混ぜて、鍋で一煮立ちさせて、焼き上がったハンバーグにかければ出来上がりです。
睡眠
睡眠について
なぜ睡眠が必要なのか?というと、頭や身体の疲れを取る事はもちろんです。脳細胞を休ませることもあります。それ以外に大切な作用は、身体が起きているときに体内で大量の血液が巡ります。これが睡眠中に内臓に回り、血液は動脈血で新鮮な栄養素などを細胞に補い、静脈血でその日に使った老廃物を洗い流すという、身体のクリーニングをする時間となります。このクリーニングは睡眠をすることにより、全ての筋肉がゆるんでないと行うことが出来ません。
眠りというのは、寝入ってから目覚めるまで同じ状態ではありません。1.眠くなる 2.眠りに入る 3.眠りが深まる 4.熟睡状態になる 5.浅い眠りになる という状態を繰り返します。1-4はノンレム睡眠、5はレム睡眠といい、レムとノンレムとは通常約2時間交代で繰り返して行われます。これが1晩で4回繰り返された状態が一番体にいい状態となります。一般に8時間睡眠を取らなくてはいけないと言われているのは、通常この2時間サイクルを4セットすることが望ましいと言う事から来ています。ただし、睡眠にはそれぞれ個人差がありますので、このレムとノンレムとの交代時間が極端に長い人又は短い人がいます。よく眠れなくて困っているという人がいますが、まず先程のノンレムとレムの交代が、きちんと行われている睡眠が取れていれば、たとえ睡眠時間が短くても問題有りません。
一言に寝るれない睡眠障害だと言っても不眠にはいろいろなタイプがあります。
睡眠の養生法
十分な睡眠がとれなくてお悩みの方は、勉強や仕事、家事など人によって環境は様々ですが、まずは生活のリズムを付けるように心がけて下さい。起床時間、食事時間、入浴時間、就寝時間などもそうです。就寝においては、たとえ眠れなくても決まった時間にお布団にはいるようにして下さい。睡眠だけを気にするよりも、一日の時間にリズムを付け、体内リズムを作るようにしてみて下さい、入浴は就寝される直前に入浴される事をお奨めします。入浴も半身浴などをしてゆっくりとバスにつかり、血液の巡りをよくして下さい。
心地よい音楽等を利用してリラックスする時間や環境を作ったり、趣味を持つなどストレスをためないようにして下さい。軽い運動もお奨めです。また、エッセンシャルオイルを使ってアロママッサージをされる事も効果があります。
ビタミンやミネラルでは、ビタミンB1、カルシウムなどがおすすめです。
不眠にいい食べ物
クルミ、サフラン、ベニバナ、シソ、タマネギ、ユリノネ、ナツメ、ハスノミ、ウメボシ、牛乳
みみずくおすすめ商品
ハーブブレンド(ナイトティー、ベルガモットブレンド、ラベンダーブレンド)、ぐっすり茶、西洋ハーブ(カモマイル、オレンジブロッサム、ジャスミン、ラベンダー、サフラワーなど)、東洋ハーブ(クマザサ、ナツメ、ハスノミ、クコノミなど)、エッセンシャルオイル(ラベンダー、カモマイル、イランイランなど)
簡単レシピ
タマネギ 1個(半分にし1cm位の大きさに切る)
生タラ 2切れ(3等分に切る)
ニンジン 1/2本(薄い短冊切り)
ナツメ 8個(ぬるま湯に浸し戻す)
ニンニク 1片(薄切り)
ショウガ 薄切り3枚
塩 少々
胡椒 少々
サラダ油 少々
小麦粉 少々
トマトケチャップ 大匙2杯
米酢 小匙2杯
醤油 小匙1杯
酒 大匙1杯
3等分にしたタラに軽く塩、胡椒をふって20分ほど置いて下さい。小麦粉をまぶし、サラダ油をしいた中華鍋で両面に薄い焦げ目が付くほどに焼いて下さい。焼いたタラを外し、サラダ油を大匙1杯程入れ熱し、ニンニク、ショウガの薄切りを入れ強火で炒め、タマネギと短冊切りにしたニンジンを加えて、手早く炒めて下さい。塩、胡椒で味を調えたあと、焼き色を付けたタラとナツメを加えて炒めて下さい。そこにトマトケチャップ、米酢、醤油、酒を合わせ入れ、全体を炒めあげれば出来上がりです。
ユリノネ 1個
ハチミツ 少量
ガーゼ 1枚
ユリノネを1枚ずつ剥がしてよく水で洗って下さい。5分ほど蒸した後、少量のハチミツを加え、ガーゼでくるみます。適当な大きさで茶巾の様に形を整え、冷めたらガーゼをはずして出来上がりです。
高血圧
高血圧について
心臓は収縮したり拡張したりして、ポンプのように血液を血管の中へ送り出す役割をしています。この心臓の収縮したり拡張したりする時に、血液が流れる時に血管の壁に与える圧力が血圧です。心臓が収縮して大きく圧力がかかった値を最高血圧(上の血圧)、小さな圧力の値を最低血圧(下の血圧)と言います。この二つの値が正常値よりも慢性的に高い状態を高血圧、逆に低い状態を低血圧と言います。慢性的にとは、血圧は時間や体調や環境によって変化するので、継続的に同じような条件で測定する必要があります。(最高血圧/最低血圧 最高139mmHg/最低89mmHg この数値以上の方が一般的に高血圧と考えられます)
高血圧症には大きくわけて二通りの種類があります。多くは血圧が上昇する原因が見あたらない、または遺伝子要素や日常生活の不摂生以外の原因の本能性高血圧症と、何かの病気や原因がわかっている二次性高血圧症あるいは症候性高血圧症と言います。二次性高血圧症には、腎臓の機能が低下して塩分や水分の排泄機能が劣っていることから起こるものや、甲状腺機能の低下やホルモンバランスの崩れから起きるものなどがあります。
一般的に血圧は年齢と共に上昇する人が多く、中年以降に高血圧症になる人が増えてきます。また高血圧症と言われる人には、糖尿病、高脂血症等の成人病を伴いやすい人が多いです。
血管壁を血流が強く押しつづける事は、血管の柔らかさが失われて硬くなり(動脈硬化)、そのまま高い圧力がかかり続けると血管が亀裂や破裂することになります。またひずみが出来てその間に中性脂肪やコレステロールが溜まりやすく、血流がスムーズに流れなくなり、ますます血圧が上がったり、血が溜まったりすることになります。
高血圧症の方はめまい、肩こり、頭痛・頭重などを訴える事がありますが、通常上がりすぎないとそのような状態が現れにくいので普段から血圧計を使って測定するなど気を付ける必要があります。
高血圧の養生法
先ず日常生活・食生活を改善することです。但しお医者さんにかかられている方は、自分の判断で行うのではなく、かかりつけのお医者さんに相談されて行うことをお奨めいたします。
もし体重や体脂肪率が高い方であれば平常値になるよう改善してみてください。1kgの減量1-2mmHg低下すると言われていますし、血糖値や血液中の脂肪に対してもいい影響を与えます。また塩分対策も必要です。減塩するだけでも血圧が低下する方もいらっしゃいます。塩分も減らすだけでなく、ミネラル分の多い汐をお奨めします。アルコールは適量(日本酒1合またはビール1本)くらいであれば影響は少ないと言われていますが、たばこは何事においてもそうですがよくはありません。
高血圧にいい食べ物
ニンジン、カボチャ、ピーマン、アスパラガス、トマト、タマネギ、ヨモギ、シイタケ、マイタケ、魚類、エビ、カキ、シジミ、アサリ、バナナ、スイカ、アボカド、カキ
みみずくおすすめ商品
ブレンド茶(清圧高め茶、サラサラ茶)、ハーブブレンド(ラベンダーブレンド)、西洋のハーブ(ラベンダー、)東洋のハーブ(イチョウノハ、カキノハ、ハブチャ、トチュウヨウ、キクノハナ、ベニバナ)、エッセンシャルオイイル(ラベンダー、レモン、レモングラス)
簡単レシピ
白身魚 4切れ(塩・胡椒をしてしばらく置いておく)
オレンジ 2個(皮をむいて半分に切り、薄い半月切りを8枚取り残りは絞って果汁に)
セロリ 1/4本(5~6cmに切る)
タマネギ 1/4個(くし形に切る)
ニンジン 1/6本(1cm位の輪切りにして面取りをする)
水 1/2カップ
白ワイン 1/2カップ
固形スープ(チキン) 少々
塩・胡椒 少々
イタリアンパセリ 少々
水、白ワイン、固形スープ、塩・胡椒を火にかけ、オレンジ果汁とセロリ、タマネギ、ニンジンを入れ、沸騰してから魚を入れて煮る。火が通ったら器に盛り、半月切りのオレンジとイタリアンパセリを添える。
切り干しダイコン 10g
酢 大さじ2杯(黒酢やリンゴ酢など)
切り干しダイコンを流水で軽く揉み洗いし、細かな汚れを落とす。5~10分水に浸してザルにあけ、よく絞って水気を切り皿に盛る。酢をかけるだけで完成。